◎ 一旦決定していた設計者からのプレゼンです(反論?)
「当初案活用で低予算に」ザハ氏事務所が動画 NHKニュース【←動画】
政府が新しい国立競技場の整備計画を28日にも決定するのを前に、当初のデザインを手がけた建築家のザハ・ハディド氏の事務所は、当初の案を活用すればデザインの基本方針を変えずにより低い予算で完成させることができると説明する動画を発表しました。 公開された動画には、冒頭、新国立競技場の当初のデザインを手がけた建築家のザハ・ハディド氏自身が登場し、このプロジェクトには「2年から3年の大変多くの時間が費やされた」と説明しています。一方、最大の焦点の建設費について、ザハ・ハディド氏の事務所は、当初の案にあった座席の空調をやめ、収容人数を大幅に減らすとともに、競争原理が働く入札を行うことで、「デザインの基本的な方針を変えることなく、より低い予算に合わせてデザインし直すことができる」とアピールしています。
さらにキールアーチと呼ばれる屋根の部分の2本の柱はコスト高の要因ではなく、屋根とスタンドの工事を並行して進めることを可能にするもので、工期短縮につながると主張しています。
そのうえで、「デザインをやり直すことは不必要なリスクを招くだけだ」として、2020年1月までの完成を目指すためにも、白紙撤回ではなく当初の案を活用するよう改めて政府に求めています。
ビデオプレゼンテーションとレポート―新国立競技場 東京 日本
2015/08/25 に公開(23:20)ザハ・ハディドアーキテクツは新国立競技場の工事費を抑え、価格に見合った質、耐久性を持ち、サステイナブル(持続可能)な建物にするための新しい入札方式を喜んで受け入れます。
このプレゼンテーションはこの特別な東京の敷地において最もコンパクトで効率の高いスタジアムとするために、過去2年間に渡って十分に検討された新国立競技場の設計概要を詳しく説明したものです。
ザハ・ハディドアーキテクツと日本の設計事務所が共同でデザインを手がけた新国立競技場は、私達チームの持つ過去のオリンピック、ワールドカップそして国際大会を開催する様々なスタジアムの設計を通じて得た知識と経験を全て活かしたものです。
日本の国民と政府が、過去2年にわたって現在のチームにかけた時間、努力そして投資を有効に使えば、2020年のオリンピック・パラリンピックに先んじて2019年には世界の観客を日本に迎えるために新国立競技場の完成が可能です。そして将来幾世代にも渡り、日本のアスリート達とスポーツ愛する人々にとっての新しいホームとなるでしょう。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
【←動画】政府は、新しい国立競技場の整備計画で焦点となっている、総工費の上限について、1550億円とする方針を固め、28日、関係閣僚会議を開いて決定することにしています。
政府は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムとなる新しい国立競技場を巡って、28日、関係閣僚会議を開き、競技場の性能や工期、それに総工費の上限などを盛り込んだ整備計画を決定する方針です。 収容人数は8万人規模 遠藤オリンピック・パラリンピック担当大臣は記者団に対し、新しい国立競技場の収容人数について、最大では、サッカーのワールドカップでも使用できるよう仮設の観客席を設けることなどで8万人規模とする考えを示しました。この中で、遠藤オリンピック・パラリンピック担当大臣は、28日の関係閣僚会議で整備計画を決定する新しい国立競技場の収容人数について、「IOC=国際オリンピック委員会のコーツ副会長からも、2020年の東京オリンピックの開会式の際は収容人数を6万8000人という要請があるので、そういう形にしたい」と述べました。そのうえで、遠藤大臣は、「球技などの時の最大収容人数は8万人を想定した仕様にしたい」と述べ、最大では、サッカーのワールドカップでも使用できるよう仮設の観客席を設けることなどで8万人規模とする考えを示しました。